東京でマーケティングをするときのLTVの扱い方
LTVをどう扱うか
LTVの計算例
費用対効果を考えるときに不可欠になる、
顧客生涯価値(LTV)。
それでは、具体的にどうやって計算し、
広告予算と比較していけばよいでしょうか。
LTVはその名の通り、
“一人の顧客”が“生涯”で“どれだけの金額”
を支払ってくれたか。をあらわす指標です。
しかし、計算をするために便宜上、
生涯ではなく一定の期間で区切ります。
LTV = 平均単価(粗利) × 頻度 × 継続期間
単価は、売上げから原価を引いた粗利益で計算をします。
あなたのビジネスの各要素が、下のようだったとします。
単価(売上) ¥40,000-
利益率(粗利/売上) 30%
頻度 2カ月に1回(年間6回)
継続期間 3年間
LTV = 10,000 × 0.3 × 6 × 3 = 54,000 円
LTVは54,000円ということになります。
LTVと広告の費用対効果
LTVを出すことができました。
それでは、このLTVを使って、
どのように費用対効果を測ればよいでしょうか。
WEBの広告を出す場合、
広告によって新たに得られるであろう利益と、
広告にかける費用が、つり合っていなければいけません。
新規に得られる粗利益(LTV) > 広告費
ここで、LTVを当てはめてみます。
ただし、広告費用をどれだけの期間で、
回収しなければならないかで、
LTVを計算するときの継続期間が変わってきます。
商品を単純に継続して売っていく場合は、
もしくは月額制で同じ金額を売り上げる場合は、
問題ありません。
しかし、商品をグレードアップし、徐々に単価の高いものを
売っていく場合、想定する期間によって、
LTVは単純に比例しなくなります。
前項で触れた具体例で、
細かい条件を加えます。
3年間の単価が10,000円という設定でしたが、
広告費を3カ月で回収したいと考えたとします。
単純に期間を3カ月とすると、
単価(売上) ¥10,000-
利益率(粗利/売上) 30%
頻度 2カ月に1回(年間6回)
継続期間 3か月間
LTV(3か月) = 10,000 × 0.3 × 6 × 1/4 = 4,500 円
しかし、商品の設計が、以下のようなものならどうでしょうか。
最初の1年間が半額の5000円で利益率20%。
次の年から10,000円で利益率30%。
3年目がグレードアップして15,000円で利益率40%だったとします。
その場合、3年間のLTVは単価10,000円,利益率30%
で計算しても問題ありませんが、
1年目の最初3カ月間のLTVは単価10,000円で計算できません。
この場合、下のようになります。
LTV(3か月) = 5,000 × 0.2 × 6 × 1/4 = 1,500 円
売り上げは時期が後になるにつれ、
単価を上げていくことも多いですから、広告の設定期間が短いと、
かけられる費用も、
各段に少なくなってしまうことを、念頭に置いておきましょう。
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