東京でマーケティングをするときのLTVの扱い方

2019/05/31 マーケティング

LTVをどう扱うか

 

LTVの計算例

 

費用対効果を考えるときに不可欠になる、

顧客生涯価値(LTV)。

それでは、具体的にどうやって計算し、

広告予算と比較していけばよいでしょうか。

 

LTVはその名の通り、

“一人の顧客”が“生涯”で“どれだけの金額”

を支払ってくれたか。をあらわす指標です。

 

しかし、計算をするために便宜上、

生涯ではなく一定の期間で区切ります。

 

LTV = 平均単価(粗利) × 頻度 × 継続期間

 

単価は、売上げから原価を引いた粗利益で計算をします。

あなたのビジネスの各要素が、下のようだったとします。

 

単価(売上)      40,000-

利益率(粗利/売上)    30%

頻度         2カ月に1回(年間6回)

継続期間       3年間

 

LTV = 10,000 × 0.3 × 6 × 3 = 54,000 円

 

LTVは54,000円ということになります。

 

 

LTVと広告の費用対効果

 

LTVを出すことができました。

それでは、このLTVを使って、

どのように費用対効果を測ればよいでしょうか。

 

WEBの広告を出す場合、

広告によって新たに得られるであろう利益と、

広告にかける費用が、つり合っていなければいけません。

 

新規に得られる粗利益(LTV) > 広告費

 

ここで、LTVを当てはめてみます。

 

ただし、広告費用をどれだけの期間で、

回収しなければならないかで、

LTVを計算するときの継続期間が変わってきます。

 

商品を単純に継続して売っていく場合は、

もしくは月額制で同じ金額を売り上げる場合は、

問題ありません。

 

しかし、商品をグレードアップし、徐々に単価の高いものを

売っていく場合、想定する期間によって、

LTVは単純に比例しなくなります。

 

前項で触れた具体例で、

細かい条件を加えます。

3年間の単価が10,000円という設定でしたが、

広告費を3カ月で回収したいと考えたとします。

 

単純に期間を3カ月とすると、

 

単価(売上)      10,000-

利益率(粗利/売上)    30%

頻度         2カ月に1回(年間6回)

継続期間       3か月間

 

LTV(3か月) = 10,000 × 0.3 × 6 × 1/4 = 4,500 円

 

 

しかし、商品の設計が、以下のようなものならどうでしょうか。

 

最初の1年間が半額の5000円で利益率20%。

次の年から10,000円で利益率30%。

3年目がグレードアップして15,000円で利益率40%だったとします。

 

その場合、3年間のLTVは単価10,000円,利益率30%

で計算しても問題ありませんが、

1年目の最初3カ月間のLTVは単価10,000円で計算できません。

 

この場合、下のようになります。

 

LTV(3か月) = 5,000 × 0.2 × 6 × 1/4 = 1,500 円

 

 

売り上げは時期が後になるにつれ、

単価を上げていくことも多いですから、広告の設定期間が短いと、

かけられる費用も、

各段に少なくなってしまうことを、念頭に置いておきましょう。