東京のコンサルティングを忘れさせない

2019/06/19 心理マーケティング

忘れさせない・覚えてもらう

 

人は忘れる生き物

 

人は忘れる生き物です。

昔、学校に通っていたころ、

テストに出るからということで

必死に教科書の内容を覚えましたよね。

 

その内容を今になっても覚えていますか?

 

ちなみに私は当時、

せっかく勉強するなら

大人になるまで覚えていて、

それを活かせないなら意味がないじゃないか、

と頑なに思っていました。

 

テレビでよくクイズ番組をやっています。

他の人よりお勉強ができるはずの、

東大出身者が小学生の教科書レベルの問題で

つまずく姿も見られます。

 

覚えていないと意味がないのではなく、

人は、ものを覚えたら忘れる生き物なのです。

 

 

エビングハウスの忘却曲線

 

人が忘れることを研究した成果として、

有名なものに、

エビングハウスの忘却曲線があります。

 

実験によって、時間の経過とともに、

人がどれくらい覚えたことを忘れるかを

測った結果で、有名な研究成果です。

 

それによると、人は何らかの情報を記憶してから、

20分間で58%まで記憶が失われます。

1時間で半分以上を忘れてしまい、

1日で3分の1まで記憶が失われているのです。

 

 

ザイオンス効果

 

有名な心理効果の一つに、

ザイオンス効果があります。

 

人は、接触頻度が高い人に

心理的に好意を抱きやすいというものです。

 

前述の忘却曲線によって、

あまりに時間がたってしまうと、

人はどんな人とどこでいつ会ったか

という情報もきれいさっぱり忘れてしまいます。

 

好意どころか、存在を忘れ去られてしますのです。

 

そこで、重要になってくるのが、復習です。

 

どこかで聞いたことがありますね。

そう、やはり脳科学の見地からも

この復習は、とても大事になってきます。

 

まず、お客さんと会うときには、

強烈な印象を残すように

しなければいけません。

 

そして、20分後になんらかの方法でアピール。

さらに、1時間後、1日後、1週間後と、

定期的にアプローチすることが、

何より大事になります。

 

繰り返しアピールそしてアプローチ。

好意を抱いてもらうため、

そして、忘れ去られないようにするためです。

 

 

繰り返し伝える

 

人は無意識に行動することが

8~9割といわれています。

 

それでは、人はどういう心理条件で、

無意識に行動するのでしょうか。

無意識の行動は、どう条件づけられて

いるのでしょうか。

 

こちらもやはり、繰り返し行ったこと。

過去に繰り返し見聞きしたことが、

無意識の行動に深く影響しています。

 

親から言われて行っていた毎日の歯磨き。

家を出たらカギをかける。

動きたかったら足を前に出して歩く。

寝たくなったらベッドに入って寝る。

退屈ならTVのリモコンのスイッチを押す。

 

意識をして行っていますか?

昔から行ってきたことは習慣となって、

意識をしなくても自然とできるように

なっているはずなのです。

 

TVCMでも、常に斬新な広告で、

耳目を引き寄せる企業がある一方で、

何十年も前から変わらないCMを

使っている企業もあります。

 

あれは、何度も繰り返して、

人々の無意識の領域に、

定着させているというわけです。

 

この文章の中に心理という言葉が

いくつあったかおわかりでしょうか。