東京のコンサルティングで心理を利用する

2019/06/16 心理マーケティング

心理を利用して売る方法

 

 

お返ししないといけない

 

 

ここは私が。いえ、私が。

 

 居酒屋さんに行くと、よく見かける光景が、

「ここは私が。」

「いえいえ、なにをおっしゃいますか。

私がもちますよ。」

自分がおごるという譲り合いです。

 

居酒屋に限らず、

自分が相手の分までお金を払うかどうかで、

大人たちが言い合っている姿は、

生活のほかの場面でもよく見かけます。

 

その時の懐は痛むわけですから、

そういう意味ではこれは不可解な行動です。

どうして、ここまで自分が払いたがる人が

多いのでしょうか。

 

 

お返ししなければ気持ち悪い

 

当事者がどういう関係かにもよりますし、

一概には言えないのですが、

 

大きな理由の一つとして、

人は、何かほどこしを受けると、

それに対して、お返しをしないと気持ち悪い。

という心理があるからです。

 

さらに、相手から何かをしてもらっておきながら、

何も返さないと、相手や世間から、

どういうマイナス評価を受けるか

恐ろしいという心理もあります。

 

この心理を返報性の原理といいます。

 

この心理はほかの法則・原理と比べても

かなり強力かつ、

古くから認知されてきました。

 

子供のころ、

よく口げんかでののしり合いになり、

「バカという奴がバカなんだ!!」

と半泣きになって言っていたものです。

 

相手をけなせば、けなし言葉が返ってきます。

相手をほめれば、ほめ言葉が返ってきます。

 

しごく当然のことですが、

つい忘れがちな法則です。

聖書の一節ではありませんが、

与えよ、さらば与えられん。

なのです。

 

ということは、

お客さんに買って欲しければ、

どうすればよいでしょうか。

 

 

お返しは倍返しだ

 

返報性の原理が強力なのは、

その確実性によること

だけではありません。

 

最初に何か小さな親切をされると、

人は無条件にお返しをしなければ

ならない心理になります。

 

受けた親切が、たとえささいなものであっても、

かなり大きな恩返しをしなければならない、

と思わせることさえ、できてしまうことです。